鬼子母神は法華経を修行する者を護る守護神であり、子授け、安産、子育ての神様です。
お名前をサンスクリット語で「ハーリティー」といい、これを訳して「鬼子母神」または音訳して、
「訶梨帝」と呼ばれます。
その昔、インドで鬼子母神は、王舎城の夜叉神の娘で、嫁して500人もの子供を産みました。しかしその性質は暴虐この上なく、自分の多くの子供を育てるために近隣の幼児をとって食べるので、人々から恐れ憎まれました。
それを見かねたお釈迦様は、人間を救うと共に彼女をも救済することを意図して、彼女が最も愛していた末子を隠されました。鬼子母神は半狂乱となって世界中を7日間探し回りましたが見つけられず、お釈迦様に助けを求めました。
そこでお釈迦様は、「多くの子を持ちながら一人を失っただけでお前はそれだけ嘆き悲しんでいる。なら、数人しか持たぬ子を失う親の苦しみはいかほどであろうか。今のお前にはその苦しみが分かるはずだ」と説かれ、隠していた末子を戻された上で「子を想う気持ちには人間と鬼神に違いはない」と諭され、自分の行いの過ちを悟らせ仏法に帰依させました。
鬼子母神はお釈迦様の教えを受けて改心し、仏法の守護神となり、お釈迦様の教えを信じる者、また全ての子供たちを守ることを誓われました。
大法寺の鬼子母神様は、天女のような衣を着ながらも、角を生やし、口が裂けている鬼の形をされていて、左手で子供と手を繋いでおられます。
子授け、安産に霊験ありとして、信仰を集めています。
毎月28日の午前11時から修法法要を行っています。
ご祈祷を受けられますので、どうぞご参詣ください。そのお姿を拝観できるのは毎年2月27日・28日のご開帳だけです。
また、28日には小学校入学の祈祷を行っています。